2026.05.23
中東情勢の影響によりリフォームの価格と納期、現場で今起きていること
最近、ニュースで連日のように報じられている中東情勢やホルムズ海峡の緊迫化。
実は今、日本の建築・リフォーム業界に大直撃しています。
2026年春、建築業界を揺るがす「ナフサショック」とは?
いま、建築業界で最も影響が出ているのが「ナフサショック」です。
ナフサとは、原油を精製する過程でできるもので、プラスチックや樹脂、断熱材、塗料などの「石油化学製品」の基礎となる原材料です。日本は、このナフサの原材料となる原油の多くを中東からの輸入に頼っています。
今年(2026年)に入り、中東情勢の影響で海上輸送ルートが制限されたことなどから、ナフサの取引価格がわずか数ヶ月で約2倍近くに急騰してしまいました。
「家って木や鉄でできているんじゃないの?」と思われるかもしれませんが、現代の住宅は「石油由来の建材」の塊なんです。そのため、原材料の暴騰が、ダイレクトにリノベーション・リフォームの現場に波及しています。
リノベ現場で「今」起きていること(納期と金額への影響)
実際に、私たちが日々お施主様にご提案する建材や住宅設備にも、以下のような影響が出ています。
断熱材・配管材の「受注制限」と「値上げ」
お家の住み心地を大きく左右する高性能な断熱材(ウレタン系やポリスチレン系など)のメーカーが、4月〜5月にかけて大幅な値上げや、一時的な受注停止を発表しました。配管に使われる塩ビ管なども同様です。
塗料や接着剤(シンナー)の不足
外壁塗装や、室内の仕上げに使う塗料・シンナー類が逼迫しています。外装の塗装ができないために新規受注をストップするなどの影響も出ています。
キッチンやユニットバスの納期不安
大手設備メーカー(TOTO、LIXIL、パナソニックなど)のキッチンや洗面台、お風呂にも、樹脂パーツやプラスチック部品がふんだんに使われています。一部メーカーでの供給遅れによる影響で、他メーカーへの注文集中が始まっており、全体的に「納期が読みにくい」状況が続いています。
それでも諦めない!今リノベーションを大成功させる「3つの対策」
「じゃあ、情勢が落ち着くまでリノベは待った方がいいの?」と思われるかもしれませんが、実はこれまでの歴史(オイルショックやコロナ禍のウッドショック)を見ても、一度上がった建材価格が元の水準まで下がることはほとんどありません。 むしろ、これから金利の上昇や職人不足による人件費高騰も予想されるため、「今」動くのが最善であるケースが多いのです。この状況を賢く乗り切るための3つのステップをご紹介します。
① 「早めの仕様決定」で資材の枠をキープする
「間取りやデザイン、設備をどうするか」の打ち合わせを早めに進め、工事の契約と商品の発注を1日でも早く行うことが最大の防御です。在庫の枠さえ確保できれば、納期の遅れにハラハラすることなく計画通りに進められます。
② メーカーの「標準仕様」や代替品を上手く使う
リフォーム会社が普段から一括仕入れしている「標準仕様」の設備や、特定の輸入資材に頼らない「国産の木材・建材」などは、比較的価格が安定しています。「こだわりたい場所」と「標準仕様で抑える場所」のメリハリをつけましょう。
③ 2026年の「省エネ補助金」を使い倒す
エネルギー価格が高騰している今だからこそ、国や自治体は「省エネリフォーム」に対して非常に手厚い補助金(子育てエコホーム支援事業や先進的窓リノベ事業など)を出しています。
内窓(二重サッシ)の設置や、高効率な給湯器・節水トイレへの交換などをうまく組み合わせることで、資材の値上がり分を国からの補助金で賢く相殺することができます。
まとめ:だからこそ、信頼できるパートナー選びを
リノベーションは、これからの人生を豊かにするためのワクワクする一大イベントです。世界情勢による影響は確かにありますが、過度に不安になる必要はありません。
大切なのは、こうしたリアルな現状を隠さずオープンに説明してくれて、一緒に予算や納期のコントロールを考えてくれる「誠実なリフォーム会社」をパートナーに選ぶことです。
当社では、現在の状況をお伝えしたうえで最善の方法を模索し、ご提案させていただきます。
まずはお気軽にご相談ください。